NZのキャプテンクックS改めTABクラシック、デザートライトニングが横綱相撲でG1初制覇

2023年12月10日 10:30

 現地9日、ニュージーランドのトレンサム競馬場でG1TABクラシック(3歳以上、芝1600m)が17頭により争われ、好発から2番手を進んだデザートライトニング(5番人気タイ)が直線の残り300mほどで抜け出すと、2着の4番人気ファラリオニに1馬身差をつけて押し切った。

 大外に近い16番枠から出たデザートライトニングは序盤に内の出方を見ながら運び、主張する馬がいないと見るや鞍上が仕掛けて2番手の位置を確保。手応え良く迎えた直線では背後から追いすがるファラリオニを寄せつけなかった。

 中団の内ラチ沿いから直線で外に持ち出された8番人気のモルトタイムが0.1馬身差の3着に続き、最後方で中間点を通過した1番人気のエイゴンは馬群の内を突いて追い上げるもさらに0.3馬身及ばず4着に終わった。

 デザートライトニングはP&D.ウィリアムズ調教師が管理するプライドオブドバイ産駒の4歳セン馬でG1初制覇。昨年11月にNZ2000ギニーで0.1馬身差の2着に惜敗し、今年2月にはNZダービー前哨戦のG2アヴォンデールギニーで重賞初制覇を飾るも本番では8着に敗れていた。これで通算15戦4勝(重賞2勝)としている。

 なお、TABクラシックは今年から改称となり、昨年まではキャプテンクックステークスとして行われていた。