【香港マイル】ゴールデンシックスティが圧勝で前年の雪辱、史上2頭目の3勝目

2023年12月10日 19:00

 G1香港マイル(3歳以上、芝1600m)がシャティン競馬場で現地10日に行われ、1番人気のゴールデンシックスティが中団追走から直線で豪脚を炸裂させると、馬群の中を伸びる11番人気のヴォイッジバブルに1馬身1/2差をつけて圧勝した。勝ち時計は1分34秒10(GOOD)。

 さらに1馬身1/4差の3着にナミュール(2番人気)、1/4差の4着にソウルラシュ(4番人気)と日本勢が続き、セリフォス(5番人気)は勝ち馬から4馬身1/2差の7着まで。ディヴィーナ(9番人気)は11着、ダノンザキッド(7番人気)も12着に終わり、連覇を狙ったカリフォルニアスパングル(6番人気)はまさかの13着に大敗した。

 レースはフランスのトリバリストが逃げ、アイルランドのカイロが2番手と欧州勢が先導。カリフォルニアスパングルは3番手に控え、差なくヴォイッジバブルとダノンザキッド、大外枠のゴールデンシックスティは抜群の発馬からじっくり下げ、先頭まで5馬身ほどの7番手で流れに乗った。

 中間点ではゴールデンシックスティから2馬身ほど後ろにディヴィーナ、さらに約1馬身間隔でソウルラッシュ、後方2番手のナミュールの順に通過。ゴールデンシックスティが最終コーナーでスパート態勢に入ると、すかさずナミュールも背後から追撃した。

 しかし、直線でゴーサインを受けたゴールデンシックスティは一瞬にして突き抜け、残り150m地点で3馬身ほどのセーフティリード。最後は流す余裕の王者に馬群の中で脚を溜めていたヴォイッジバブルが続き、懸命に食らいつくナミュールが自身の外に持ち出されたソウルラッシュの追い上げをしのいで3着を確保した。

 ゴールデンシックスティはカリフォルニアスパングルに敗れた昨年の雪辱を果たし、3連覇のグッドババ(2007~2009年)以来となる香港マイル3勝目。香港国際競走における同一レース3勝も史上2頭目という快挙を成し遂げた。

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