【サウジC】ウシュバテソーロはあと一歩、セニョールバスカドールの追撃に屈す

2024年02月25日 12:15

 世界最高賞金の総額2000万ドル(約30億1000万円)を誇るG1サウジカップ(4歳以上、ダート1800m)が現地24日にキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われ、アメリカのセニョールバスカドール(6番人気)が日本のウシュバテソーロ(2番人気)を最後の一完歩で捕らえて優勝。1着賞金1000万ドル(約15億500万円)を手にした。

 ウシュバテソーロはアタマ差で2着に惜敗も賞金350万ドル(約5億2700万円)を獲得。さらに3/4馬身差の3着にアメリカの8番人気サウジクラウンが激流を克服して逃げ粘り、1番人気のホワイトアバリオは10着に大敗した。

 また、その他の日本勢では4番人気のデルマソトガケが5着に入線した一方、3番人気のレモンポップ(12着)と10番人気のクラウンプライド(9着)は先団から失速して大敗した。

 先行馬がそろってハイペースが予想されるなか、ハナを取り切ったサウジクラウンにナショナルトレジャーとアイソレートが続き、その後ろをホワイトアバリオとクラウンプライド、さらにレモンポップやデルマソトガケらが固めて一団となる。ウシュバテソーロはセニョールバスカドールとともに馬群から離れて最後方から追い掛けた。

 最終コーナーでは前のサウジクラウンとナショナルトレジャーより1列後ろのホワイトアバリオらが苦しい手応えとなり、直線に入るとデルマソトガケが3番手に上がって追撃。ウシュバテソーロは先頭から7、8馬身の位置で直線に入り、さらに後ろからセニョールバスカドールが続く。脚勢に優る2頭はサウジクラウンらとの差を着実に詰め、残り10mという所ではウシュバテソーロの鼻面が先頭に出たが、さらに外から伸びるセニョールバスカドールが最後の一完歩で大魚をさらった。

 T.フィンチャー調教師が管理するマインシャフト(父エーピーインディ)産駒の6歳牡馬セニョールバスカドールはG1初制覇。2022年のG3アックアックステークス、2023年のG2サンディエゴハンデキャップと合わせても3度目の重賞制覇だが、J.アルバラード騎手と初コンビを組んだ昨年暮れのG2シガーマイルハンデキャップ、前走のG1ペガサスワールドカップでともに2着と、今回まで3戦連続の連対を果たして安定感を増している。

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