G1オーストラリアンギニー、女性騎手カーのサウスポートタイクーンが快勝

2024年03月03日 11:13

 G1オーストラリアンギニー(3歳、芝1600m)が現地2日にフレミントン競馬場で16頭により争われ、J.カー騎乗の6番人気サウスポートタイクーンが直前から抜け出すD.レーン騎乗の2番人気ヴェイトに襲い掛かると、残り100mから1.25馬身差をつけて快勝した。

 サウスポートタイクーンはヴェイトの背後につけて好位勢を見ながら進むと、手応え良く先頭をうかがうヴェイトに直線の残り300m付近から襲い掛かって差し切り。自身の1列後ろから追撃する1番人気のリフロケット(3着)には2.25馬身差と寄せつけなかった。

 サウスポートタイクーンはC.マー調教師が管理するリトゥンタイクーン産駒の牡馬でこれが重賞初制覇。明け3歳の昨年8月からデビュー2連勝後にG3コーフィールドギニー(2着)、本番のG1コーフィールドギニー(9着)と連敗し、ひと息入れた年明けの1月からはオーストラリアステークス、前走のオータムステークスとG2で2着を続けていた。

 ブルーダイヤモンドステークスから2週連続、通算11度目のG1勝ちとしたカー騎手はレース後、豪競馬メディア『racing.com』のインタビューに「今日はすべてが夢のようにうまくいったわ。ヴェイトについていきたかったから最高の位置を取れたの」と答えて快勝劇を振り返った。

 この勝利によりサウスポートタイクーンはオールスターマイルの優先出走権を獲得し、マー師も参戦を考慮すると話している。