英G3グリーナムSは伏兵エスクァイアが勝利、上位3頭とも2000ギニー路線をパス
2024年04月21日 06:45
英G3グリーナムステークス(3歳牡馬・せん馬、芝7ハロン)が現地20日にニューベリー競馬場で行われ、10番人気の伏兵エスクァイアが外ラチ側で先団につけると、残り1ハロンから抜け出して快勝した(1馬身1/4差)。
4頭が一線の2着争いは、2列目で並走した1番人気のズームズームと最低11番人気のエルボドンによる同着で決着。さらにアタマ差の4着に2番人気のサンが続いた。
エスクァイアはD.オメーラ調教師が管理するハリーエンジェル産駒のセン馬でチェヴァリーパークスタッドの自家生産。昨年9月25日にデビュー勝ちし、その後にリステッドを2連敗して今回は半年ぶりの3歳初戦だった。
英競馬メディア『attheraces.com』などによると、セン馬のためクラシック出走権のないエスクァイアの今後について、オメーラ師はチェヴァリーパークスタッドの関係者と協議するとコメント。「今日は7ハロンをもつか自信があった訳ではないし、アスコット(ジャージーステークス)で7ハロンに使うのかも定かではなかったが、今日で7ハロンの選択肢はできた」と話すに留めている。
なお、1番人気ながら2着に敗れたズームズームのR.ベケット調教師はギニー路線ではなくジャージーSを今後の目標とし、いずれ6ハロンが適距離になると見通しを明かした。また、最低人気で2着に健闘したエルボドンのJ.チャプルハイアム調教師も成長に応じてスピードが増すタイプとの考えで、現時点でギニー路線に向かう考えはないと話している。