ルクセンブルクがコロネーションCを逃げ切り、エミリーアップジョン連覇ならず

2024年06月01日 12:55

 現地31日、英エプソム競馬場でG1コロネーションカップ(芝12ハロン)が行われ、R.ムーア騎乗のルクセンブルクが鮮やかに逃げ切った。

 5頭立てながら骨っぽいメンバーが揃った一戦で、ルクセンブルクはハナを主張。連覇のかかる1番人気のエミリーアップジョンはやや折り合いに苦労する面を見せたが、K.シューマーク騎手がなだめて2、3番手に落ち着く。

 隊列に大きな変化なく直線に入ると、ルクセンブルクがさらに脚を伸ばして後続を突き放す態勢に。残り1ハロンを切ってヘイミッシュのみが迫ってきたが、これを1馬身差で退けてゴールに飛び込んだ。

 ヘイミッシュの重賞連勝は5でストップ。6馬身後方の3着には昨年の仏G1パリ大賞勝ち馬のフィードザフレームが続き、末脚を欠いたエミリーアップジョンはさらに3馬身半差の4着に終わった。

 A.オブライエン厩舎のルクセンブルクはキャメロット産駒の5歳馬。2023年5月にタタソールズゴールドカップで3回目のG1制覇を果たして以降は昨年末の香港カップなどG1で3回の2着があったものの勝ち星がなく、前走のドバイターフでは14着と惨敗していたが、約1年ぶりの勝利で健在をアピールした。

 競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、オブライエン調教師は「この馬は12ハロン向きだと考えていたが、冬の間は少し短い距離を走らせていた。良馬場ならさらにいい馬だし、キングジョージを勝てると期待している」と語った。