​ロマンチックウォリアーが安田記念も制覇、香港馬18年ぶり3度目の快挙

2024年06月03日 11:10

 2日に東京競馬場で行われたG1安田記念(芝1600m)は、香港から遠征したロマンチックウォリアーが1番人気に応えて勝利。フェアリーキングプローン(2000年)、ブリッシュラック(2006年)に続く、18年ぶり3度目の香港調教馬の快挙となった。

 6番手付近で先行したロマンチックウォリアーは直線で外のステラヴェローチェに蓋をされて前が狭くなるシーンもあったが、残り400メートル付近で進路を確保。そこからは力強く伸びて残り約200メートルで先頭に立ち、後続を寄せ付けなかった。

 勝ち馬から半馬身差の2着争いはナミュールがソウルラッシュにハナ差で先着。もう1頭の香港馬ヴォイッジバブルは見せ場なく17着に終わった。

 C.シャム厩舎のロマンチックウォリアーはアクラメーション産駒の6歳セン馬。昨年10月の豪G1コックスプレートから前走の香港G1クイーンエリザベス2世カップまで中距離G1を4連勝し、今回は主戦場ではないマイル戦だったにもかかわらず海外遠征で結果を出した。

 香港ジョッキークラブの公式サイトによると、騎乗したJ.マクドナルド騎手は「今日はチーム全員にとってとても誇らしい日。なぜならこのような名誉あるレースで彼をお披露目できたのはとても特別なことだからだ」と語った。

 なおロマンチックウォリアーは今月23日に行われるG1宝塚記念には出走せず、今週中にヴォイッジバブルと共に香港へ戻る予定。シャム調教師は「休養を与えることがベストだと思う。ロマンチックウォリアーは今季はもう出走しない」と話している。