28日に行われた香港G1クイーンエリザベス2世カップで、ロマンチックウォリアーは前人未到の3連覇を達成した。

　ロマンチックウォリアーは不利な外目の枠からのスタート、最終コーナーで大外を回ることを余儀なくされる展開を克服。最後は昨年同様にプログノーシスを2着に従えて偉業を果たした。

　香港ジョッキークラブの公式サイトによると、鞍上のJ.マクドナルド騎手は「彼は信じられないほど素晴らしい。正直に言うと、レースで満足できる部分は何ひとつなかった。直線入り口で外に張り出され、リズムには乗っていたもののいい位置取りではなかったが、残り600メートルから持ち直した」と相棒の底力を絶賛した。

　次走は6月2日のG1安田記念で来日予定。C.シャム調教師は「次は日本。私たちとしても遠征したいが、馬の状態を見ることが最優先。彼は少し疲れているように見えた。簡単なレースではなかったし、馬の状態を見ながら予定を立てる」とコメントした。

　なお現地メディアの『サウスチャイナモーニングポスト』（電子版）によると、シャム調教師はG1宝塚記念にも出走する可能性を示唆。「（安田記念は）マイルのレースなので、念のために2200メートル（の宝塚記念）にも登録した。もっとも重要なのは馬の状態が上がること」と話している。