米G1メトロポリタンHはナショナルトレジャーが圧逃、ホワイトアバリオは影も踏めず
2024年06月09日 14:22
米サラトガ競馬場でメットマイルことG1メトロポリタンハンデキャップ(3歳以上、ダート8ハロン)が現地8日に行われ、1番人気のナショナルトレジャーが5番人気のホイストザゴールドを連れるようにして逃げると、迎えた直線では6馬身1/4差を開いて圧勝した。
気合いをつけられてハナを切ったナショナルトレジャーは、半馬身から1馬身ほどの差でついてくるホイストザゴールドとともに飛ばし、中間点で残り4頭を5馬身ほど離す。最終コーナーに向かって集団も差を詰めてきたが、ナショナルトレジャーはホイストザゴールドを振り切って直線に入り、そのまま差を広げてゴールを駆け抜けた。
5番手で中間点を通過した3番人気のポストタイムが、粘るホイストザゴールドとの2着争いをクビ差で制し、2番人気のホワイトアバリオは道中3、4番手から伸び切れず5着に完敗した。
ナショナルトレジャーはB.バファート調教師が管理するクオリティロード産駒の4歳牡馬で、1月のペガサスワールドカップに続く3度目のG1制覇(重賞も3勝目)。今回はホワイトアバリオともどもサウジカップ遠征からの帰国初戦だった。
なお、米競馬メディア『bloodhorse.com』は5着に敗れたホワイトアバリオについて、馬の状態は上々と感じたものの、仕掛けてから反応がなかったと振り返るI.オルティスJr.騎手のコメントを報じている。