今年の英オークス馬エゼリヤ、調教中の負傷により電撃引退

2024年07月07日 09:02

 今年の英オークスを3馬身差で快勝したエゼリヤが、今週初めに見舞われた調教中の負傷が原因で引退し、アイルランドのギルタウンスタッドで繁殖入りすることになった。同馬を所有するアガ・カーンスタッドが現地6日に公式サイトで発表した。

 エゼリヤは父ドバウィ、母は重賞5勝のエジーラで、自身は英オークスの他に愛G3サルサビルステークスなど通算4戦3勝。近親にクイーンエリザベス2世の所有で2013年の英ゴールドカップを勝ったエスティメイト、エンゼリ(1999年英ゴールドC)やエバディーラ(1997年愛オークスなど)ら多数のG1ホースがいる。

 アガ・カーンスタッドのアイルランドにおけるマネージャー、P.ダウンズ氏は「これほど才能のある牝馬を非常に早く引退させなければならず大変残念だが、秋にレースさせるべく備えるのは難しい取り組みになりそうだった。(アガ・カーン)殿下とザーラ王女にとっては彼女の健康が最優先であり、彼女が繁殖牝馬群に加わるのは素晴らしいことだ」と話している。

 また、エゼリヤを管理したD.ウェルド調教師は「あまり大きな馬ではなかったが能力は高く、オークスを勝てたことはとてもスペシャルだった。彼女は間違いなく私が管理した牝馬の中で最高の1頭であり、繁殖牝馬として成功する高いポテンシャルを秘めている」とコメントしている。