ソジーが仏G1パリ大賞を完勝、ファーブル師は通算14勝目
2024年07月14日 08:41
仏パリロンシャン競馬場で現地13日に行われたG1パリ大賞(3歳牡・牝馬、芝2400m)は、4番手並走の2番人気ソジーが直線の追いくらべから抜け出し、2番手から粘り込む3番人気イリノイに2馬身差をつけて完勝した。
前半は7番人気のシバイアンを先頭に向正面の坂を上り、その後ろはイリノイ、さらにソジーが2頭並走で続く隊列。1番人気のデリウスは発馬でやや後手を踏み最後方でフォルスストレートに入った。ソジーは直線に向かって鞍上のM.ギュイヨン騎手が激しく腕を動かす形だったものの徐々に加速。手応えほど伸びないイリノイを残り300mでかわし、一気にリードを奪って押し切った。
イリノイが仏オークス3着から臨んだ紅一点の4番人気タムファナと併せ馬の体勢で2着に粘り込み、両馬の間にゴール寸前でデリウスが割って入りクビ差の3着。タムファナはさらに1/2馬身差の4着で入線した。
ソジーはA.ファーブル調教師が管理するシーザスターズ産駒でヴェルテメール兄弟の所有。前走は仏ダービーで重賞に初挑戦して3着に善戦し、これが重賞初制覇で通算5戦3勝とした。
なお、ファーブル師は種牡馬として日本に輸入されたダンスホール(1989年)の初制覇から数えてパリ大賞は通算14勝目。その後、スボティカ(1991年)、パントレセレブル(1997年)、レイルリンク(2006年)は凱旋門賞も制している。
ギュイヨン騎手は『Sky Sports Racing』のインタビューに対して「彼に2400mは初めてだったけど、3着の仏ダービー(2100m)は少し距離が短かった。今日はパーフェクトだった」「先行馬の後ろで本当に上手くレースできたし、彼は力強い瞬発力を見せてくれた」「ゴール板の前では少し物見していた。凱旋門賞も勝てるといいね」と、まだ余裕があったことをうかがわせている。