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  • パントレセレブル

    Photo by Getty Images

プロフィール

その競走キャリアは3歳で凱旋門賞を制し、ターフを去るまでのわずか7戦。しかし、蹄跡を刻んだ3つのG1レースを全勝しただけでなく、とりわけ凱旋門賞で披露した鮮烈なパフォーマンスは今なお格別の輝きを放っている。

パントレセレブルが活躍した1990年代の10年間は、凱旋門賞でフランス調教馬が9勝を記録した黄金期。そのうち8頭が3歳牡馬であったことから「地元の3歳馬有利説」が浸透していった時期でもあった。

パントレセレブルも時代の潮流に乗り、3歳時は凱旋門賞に至る勝利の方程式を踏襲した。前哨戦のグレフュール賞勝ちから臨んだ仏ダービーでは、中団のラチ沿いから馬群の捌きにやや手間取りながら、いち早く抜け出したアスタラバドを並ぶ間もなく差し切って世代の頂点に立つ。続くパリ大賞では初の重馬場に見舞われるも、これを問題にせず再び強靭な末脚を炸裂。当時のフランス3歳牡馬に敷かれたエリートコースに乗った。

夏場を休養に充てたパントレセレブルは、凱旋門賞を目標にニエル賞で復帰。当然のように圧倒的な1番人気で迎えられるも、5頭立ての4番手で外から厳しいマークを受け、直線でも下がってきた逃げ馬が壁になって追い出せない。残り200mを切って猛追したものの、クビ差及ばず2着に敗れてしまう。ただ、道中の不利は明らかだったうえ、ゴール前の脚も際立っていたことから評価が下がることはなく、凱旋門賞でも地元のエースとして1番人気の期待を集めた。

「Good to Firm」の固い馬場コンディションで火ぶたが切られた大一番は、序盤から速いペースで流れ、パントレセレブルは鞍上のO.ペリエ騎手に促されて中団のラチ沿いを確保。しかし、中間点に向かう坂の上りでペリエ騎手が気合いをつけるなど、追走に苦労しているような素振りが見られた。その一方、ペリエ騎手の手綱で前年に圧巻の逃げ切りを飾ったエリシオが先頭に立ち、ペースを緩めることなく坂を下っていった。

中間点を前にようやくリズムをつかんだパントレセレブルは、そのまま中団のラチ沿いで息を潜め、フォルスストレートの終わりから徐々に外へ切り替えて直線に向かうと、目の前にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの覇者スウェインの姿が。残り400m、300mとスムーズに加速してスウェイン、そして逃げ粘るエリシオを捕らえると、数完歩の並走からさらにギアを上げて爆発的に突き放し、残り200mほどからゴールまでに5馬身ものリードを築き上げた。

走破時計の2分24秒60は1987年の優勝馬トランポリーノがマークした2分26秒30を1秒7も更新する快レコードで、2011年まで破られることはなかった。

基本情報

生年 1994
性別
毛色 栗毛
Nureyev
Peinture Bleue
母父 Alydar
調教師 A.ファーブル
生産者 Allez France Stables
馬主 D Wildenstein
通算成績 7戦5勝[5-1-1-0]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
1997/10/05 ロンシャン 凱旋門賞(G1) 1 O.ペリエ 2400
1997/09/14 ロンシャン ニエル賞(G2) 2 O.ペリエ 2400
1997/06/22 ロンシャン パリ大賞(G1) 1 O.ペリエ 2000
1997/06/01 シャンティイ 仏ダービー(G1) 1 O.ペリエ 2400
1997/04/20 ロンシャン グレフュール賞(G2) 1 O.ペリエ 2100
1996/09/08 ロンシャン シェーヌ賞(G3) 3 O.ペリエ 1600
1996/08/18 ドーヴィル 条件戦 1 O.ペリエ 1600

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 1 0 1 0 2 50% 50% 100%
1801m~2100m 2 0 0 0 2 100% 100% 100%
2101m~ 2 1 0 0 3 67% 100% 100%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 4 1 1 0 6 67% 83% 100%
稍重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
重馬場 1 0 0 0 1 100% 100% 100%
不良馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
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