現地20日、米モンマスパーク競馬場でG3モリーピッチャーステークス（3歳以上牝馬、ダート8.5ハロン）が行われ、断然の1番人気に推されていたイディオマティックが2番人気のソウルオブアンエンジェルとのマッチレースを制した。

　前走のG1オグデンフィップスステークスで2着に終わり、G1での4連勝を含む6連勝がストップしたイディオマティック。今回は好スタートからハナに立ってペースを握ると後続を引きつけながら逃げていたが、第3コーナーで外からまくってきたソウルオブアンエンジェルに早くも並ばれる。

　直線に入ってからも後続を大きく離した2頭の叩き合いは続き、いったんはソウルオブアンエンジェルが前に出たかに見えたが、ゴール寸前でイディオマティックが差し返してアタマ差の勝利をもぎ取った。

　B.コックス厩舎のイディオマティックはカーリン産駒の5歳馬。昨年はG1ブリーダーズカップディスタフを制すなどの活躍で最優秀ダート古牝馬に選出され、今年も5月のラトロワンヌステークスを制覇。前走のオグデンフィップスSではランダマイズドに競り負けての2着だったが、同様の展開となった今回は鍔迫り合いをものにした。