英G2シティオブヨークSは波乱、伏兵ブレーゲが圧倒的人気のオーディエンスらに快勝

2024年08月28日 13:25

 英ヨーク競馬場で現地24日にG2シティオブヨークステークス(3歳以上、芝7ハロン)が行われ、5番人気のブレーゲが先頭から3馬身ほどの最後方で折り合いに専念すると、直線では馬群をこじ開けるように抜け出して快勝した(1馬身1/2差)。

 勝ち馬の1列前を追走した2頭が2着争いを演じ、4番人気のヴァフォーティノが2番人気シュドゥヴビーンアリングにアタマ差先着。単勝1.57倍の圧倒的な人気を集めたオーディエンスは2番手から伸び切れず、さらに1馬身差の4着に敗れた。

 ブレーゲはJS.クイン調教師が管理するスタースパングルドバナー(父ショワジール)産駒の4歳牝馬で、2歳最終戦のマルセルブーサック賞(5着)、3歳初戦の愛1000ギニー(7着)とG1を含む重賞では手が届かなかった。しかし、4歳を迎えて6月のG3プリンセスエリザベスステークスで初制覇を飾り、今回で重賞2勝目としている。

 なお、このレースは堅い馬場状態を嫌って過去に2勝のキンロスが回避し、2番人気に推されていたレイクフォレストもゲートの駐立不良で除外された。

 父のジョン師と共同管理するショーン・クイン師は「7ハロンの全ての大レースを検討する。フォレ賞に登録はないが、オーナーたちと追加登録するか話し合わなければね」と、英競馬メディア『attheraces.com』などにコメントしている。