ジャスティファイ産駒の良血馬、デビュー勝ちのみで種牡馬入り

2024年09月06日 13:48

 種牡馬として大成功している米三冠馬ジャスティファイの産駒で、G1を3勝しているクラシックエンパイアの半弟にあたる良血馬ハートランドが、デビュー勝ちのみのキャリア1戦で種牡馬入りすることが分かった。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。

 2018年の米三冠馬ジャスティファイは種牡馬としても大活躍。昨年は米2歳女王ジャストエフワイアイ、欧州2歳王者シティオブトロイ、欧州2歳女王オペラシンガーを輩出し、その他にもハードトゥジャスティファイ、アラビアンライオン、アスペングローヴなどのG1馬を送り出した。中でもシティオブトロイは今年も英ダービーを制すなどの活躍を続け、秋には米G1ブリーダーズカップクラシック挑戦を予定している。

 クラシックエンパイアは2016年にブリーダーズカップジュベナイルなどG1を2勝して米2歳王者に選出。翌2017年にはG1アーカンソーダービーも制した。種牡馬入り後は2023年にアーカンソーダービーの親子制覇を達成したエンジェルオブエンパイアなどの重賞勝ち馬を出したが、今年1月に韓国馬事会(KRA)に売却された。

 ハートランド自身は2023年7月にダート5.5ハロンの新馬戦を1分3秒20の好タイムで勝ったのが唯一の戦績。同馬を種付け料1万ドル(約140万円)で繋養するウィンスターファームのE.ウォルデン氏は「なぜデビュー勝ち馬を種牡馬入りさせるかと言えば、ジャスティファイ産駒でクラシックエンパイアの半弟だからだ」とコメント。「ハートランドは血統、優秀な能力、ルックスなど、すべての資格を備えている。彼にはG1勝ち馬の能力があると感じた」と話している。