ゴドルフィンに新星誕生か、オンブズマンが仏G3プランスドランジュ賞で無傷4連勝

2024年09月11日 16:45

 仏G3プランスドランジュ賞(3歳、芝2000m)が現地8日にパリロンシャン競馬場で行われ、単勝1.6倍の圧倒的人気を集めたオンブズマンが逃げ馬の背後で3番手をキープすると、外の4番手から馬群の中を伸びるスタートオブデイ(4番人気タイ)に競り勝った(1/2馬身差)。

 さらに3/4馬身差の3着には最後方の7番手からスーパークールド(4番人気タイ)が追い込み、3頭を送り込んだワスナンレーシングは2番人気マップオブスターズの4着が最高だった。

 オンブズマンは英国のJ&T.ゴスデン調教師が管理するナイトオブサンダー産駒の牡馬でゴドルフィンの所有。6月22日のデビュー勝ちから8月の前走はリステッド、今回は重賞初挑戦で無傷の4連勝とした。

 ゴドルフィンの公式サイトでは勝利に導いたW.ビュイック騎手の評価を紹介しており、同騎手は「今日はオンブズマンに何も合っていなかったと思う。彼は急加速できる馬で、馬場に粘り気があったせいでベストの能力を見せるチャンスが全くなかった。彼にはだいぶ若さがあって何度か意表を突かれた」と、まだ多くの伸びしろを秘めていると示唆している。

 また、ゴドルフィンの英国とドバイにおけるマネージングディレクターのH.アンダーソン氏は「4歳で非常に良くなる見込みがあるし、来年は間違いなく戻ってくる」と来年以降の開花に期待。なお、ゴドルフィンの所有馬ではガイヤースも2018年にプランスドランジュ賞を制し、後にカルティエ賞の年度代表馬へと飛躍した過去がある。