池江師がかつて師事した名伯楽スタウト師の引退に「厩舎で働けたのは大きな財産」
2024年09月11日 19:38
JRA・G1を22勝している池江泰寿調教師(55)が11日、年内での勇退を決めた英国の名伯楽マイケル・スタウト調教師(78)への思いを語った。
調教助手時代の95年12月から翌96年10月にかけて現地で研修した。当時は、ともにジャパンCを制したピルサドスキーやシングスピールなどが在籍していた。
「本当にお疲れさまでした。ずっと何十年も一線級でやってこられた方。今の自分の調教師としてのベースは、スタウト師から教わったことが、かなり大きな部分を占めています。スタウト厩舎で働けたのは大きな財産です」
今も教えとして根づいているのが「Find the details」という言葉だ。
「『細かいところまでよく見ろ』という意味ですね。調教師として最も大事なことだと思います」
スタウト師は「サー」の称号を持ち、数々のビッグレースを制してきた英国のレジェンドで、10度のリーディングを獲得して、英ダービーでは6勝を挙げた。現在はエイダン・オブライエン厩舎(クールモア)の主戦ジョッキーを務めるライアン・ムーア騎手も若き日にスタウト厩舎で腕を磨いている。