ジャックルマロワ賞の連覇などG1を6勝している名牝インスパイラルが、10月の英G1サンチャリオットステークスを最後に引退する可能性が高まっているようだ。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

　J＆T.ゴスデン厩舎のインスパイラルはフランケル産駒の5歳牝馬。2歳時にフィリーズマイル、3歳時にはコロネーションステークスとジャックルマロワ賞を勝ち、4歳だった昨年はジャックルマロワ賞の連覇からサンチャリオットS、そして初の10ハロン戦だった米G1ブリーダーズカップフィリー＆メアターフまでG1を3連勝した。

　ただし今年は3連覇がかかっていたジャックルマロワ賞で3着に終わるなど3連敗。陣営のマネージングディレクターを務めるC.リチャードソン氏は「彼女は繁殖入りの準備ができていると言っているのだろうが、あと1回、引退レースを走るのは理にかなっている」とコメント。ブリーダーズカップ遠征については「軽視しているわけではないが、可能性は低いと思う」と話している。