無敗の凱旋門賞馬ザルカヴァが繁殖牝馬を引退、ザラックらの母

2024年10月04日 12:50

 現役時代に無敗で仏G1凱旋門賞を制した女傑ザルカヴァが、繁殖牝馬を引退することがアガ・カーンスタッドから発表された。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』が報じている。

 ザルカヴァはゴーンウエスト系ザミンダール産駒の19歳。2007年にフランスのA.ドゥロワイエデュプレ厩舎からデビューし、同年の仏G1マルセルブーサック賞を制覇。翌2008年は春に仏1000ギニーと仏オークスの二冠制覇を果たすと、秋は仏G1ヴェルメイユ賞を勝って臨んだ凱旋門賞で日本馬メイショウサムソンらを下した。

 この勝利を最後に7戦7勝で繁殖入りしたザルカヴァは、仏G1サンクルー大賞を勝ったザラック、ヴェルメイユ賞3着のザルカミヤなどを輩出。特にザラックは種牡馬として仏2000ギニー馬メトロポリタン、仏G1ガネー賞勝ち馬のアヤザーク、独G1バーデン大賞を制したザグレイなどを送り出している。

 なおザルカヴァの最後の産駒は今年2月に生まれたシユーニ産駒の牝馬となっている。