新型コロナウイルスの競馬界への影響

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  • ザルカヴァ

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プロフィール

競走馬の末脚を鉈や剃刀に例えることがあるが、2008年に無敗のまま凱旋門賞を制したザルカヴァのそれは、剃刀の代表格といえるのではないか。一瞬にして局面を変え、次々と大レースを仕留める末脚の切れは、まるで居合のようだった。

ザルカヴァの2歳時は2戦2勝。2戦目にG1マルセルブーサック賞を勝って早々に頭角を現した。その内容はラチ沿いに閉じ込められ、直線半ば付近を迎えてようやく開いたスペースから末脚を炸裂させた起死回生の勝利。凱旋門賞のアンダーカードとして行われる2歳G1での鮮烈な勝ち方は、1年後の未来を暗示していた。

これでクラシックの主役に躍り出たザルカヴァは、迎えた仏1000ギニーでも圧倒的な人気に応えて2馬身差の完勝を収めた。この時、2着に退けた相手はBCマイル3連覇などG1レースを14勝することになるゴルディコヴァで、3着のハーフウェイトゥヘヴンも次戦の愛1000ギニーなど同年にG1を3勝。後に極めてレベルの高い一戦だったことが明らかになる。ザルカヴァは続く仏オークスで後方3番手から一気に3馬身突き抜けて楽々と二冠を達成。C.スミヨン騎手にはゴール前、スタンドに投げキッスする余裕があった。

夏を休養に充てたザルカヴァは、凱旋門賞を目標にヴェルメイユ賞で復帰するが、久々の実戦で異変を見せる。もともとゲートは速くなかったものの、この日は5馬身余りと大きく出遅れた。大逃げの先頭とはフォルスストレートで20馬身ほどの差。それでもスミヨン騎手は最後方から自信満々に直線大外へ持ち出し、最後は流して2馬身差の圧勝を決めた。2着のダーレミは1年半後のドバイシーマクラシックで日本のブエナビスタを封じる強豪。豪脚を誇った日本の名牝が捕らえ切れなかった相手を、ザルカヴァは難なく差し切った。

勇躍、凱旋門賞に駒を進めたザルカヴァ。しかし、最内枠からの発馬で右側へ大きくバランスを崩し、またもゲートを失敗してしまう。スミヨン騎手が即座に立て直したものの後方で包まれ続け、馬群を縫いながら進路が開いたのは直線の残り300m。すでに加速がついている他馬に対して圧倒的に不利な状況だったが、前後の馬たちを凄まじい切れ味で一刀両断に斬り捨て、ゴールを駆け抜けた時には2馬身差をつけていた。ザルカヴァは劇的勝利で現役生活に幕を下ろし、通算成績は7戦全勝。この年のカルティエ賞年度代表馬に輝いた。

基本情報

生年 2005
性別
毛色 鹿毛
Zamindar
Zarkasha
母父 Kahyasi
調教師 A.ドゥロワイエデュプレ
生産者 His Highness the Aga Khan's Studs S.C.
馬主 アガ・カーン4世
通算成績 7戦7勝[7-0-0-0]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
2008/10/05 ロンシャン 凱旋門賞(G1) 1 C.スミヨン 2400 稍重
2008/09/14 ロンシャン ヴェルメイユ賞(G1) 1 C.スミヨン 2400
2008/06/08 シャンティイ 仏オークス(G1) 1 C.スミヨン 2100 稍重
2008/05/11 ロンシャン 仏1000ギニー(G1) 1 C.スミヨン 1600
2008/04/13 ロンシャン グロット賞(G3) 1 C.スミヨン 1600 不良
2007/10/07 ロンシャン マルセルブーサック賞(G1) 1 C.スミヨン 1600 稍重
2007/09/09 ロンシャン 条件戦 1 C.スミヨン 1600

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 4 0 0 0 4 100% 100% 100%
1801m~2100m 1 0 0 0 1 100% 100% 100%
2101m~ 2 0 0 0 2 100% 100% 100%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 3 0 0 0 3 100% 100% 100%
稍重馬場 3 0 0 0 3 100% 100% 100%
重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
不良馬場 1 0 0 0 1 100% 100% 100%