ヴェルテメール兄弟、オルフェーヴル撃破のソレミア以来となる凱旋門賞制覇へ

2024年10月04日 12:52

 フランス競馬史に名を刻むオーナーであり、高級ファッションブランドのシャネルの共同所有者としても知られるヴェルテメール兄弟が、12年ぶりとなる仏G1凱旋門賞制覇へ向けてソジーとアヴァンチュールの2頭を送り出す。

 競馬史上に残るマイル女王ゴルディコヴァらの活躍で世界でもおなじみとなった青と白の勝負服は、2012年の凱旋門賞を4歳牝馬の伏兵ソレミアで制し、三冠馬オルフェーヴルに期待を寄せた日本のファンの心を打ち砕いた。

 ソジーは仏G1パリ大賞と、前哨戦の仏G2ニエル賞を連勝。陣営のレーシングマネージャーを務めるP.ビューロー氏は「彼はロンシャンのコースを知っており、それは間違いなくプラスだ」「私の見立てでは、彼は現時点でクラシックディスタンスにおけるフランス最高の3歳牡馬。本番で力を発揮して最高の馬になれるかはとても興味深い」と語った。

 ただし同氏は「ソジーは優勝候補の1頭と呼ばれてはいるが、私は5、6頭に勝つ可能性があると思う。非常に接戦で、確かにソジーにチャンスはあるが、とてもオープンなレースだ」とも続けた。

 またアヴァンチュールについては「彼女はヴェルメイユ賞(2着)でとてもいい走りをしたし、1.5マイルを超える重賞を2勝している。あの距離が好きなんだ」「オペラ賞(3歳以上牝馬、芝2000m)も検討したが彼女には距離が短いと判断し、牡馬相手にビッグレースを戦うチャンスが彼女にはあると考えた」と距離適性に期待を寄せている。