米キーンランド競馬場で現地5日に行われたG1クールモアターフマイル（3歳以上、芝8ハロン）は、1番人気のカールスパックラーがハナに立ってマイペースに持ち込み、最後方の9番手から追い込む2番人気のモアザンルックスに1馬身差をつけて逃げ切った。

　大外枠のカールスパックラーは五分の発馬から二の足速くハナを切ると、半マイルを47秒28のマイペースで通過。第3コーナーからピッチを上げて1馬身から2馬身のリードで直線に入り、最後方から馬群を捌いて急追するモアザンルックスを振り切った。

　さらに1馬身1/4差の3着争いを中団追走の5番人気マウンテンベアーが制し、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えたフランケルの半弟キックリ（3番人気）は、直線半ばで狭いスペースを狙った際に躓いてバランスを崩し、その後は流して6着に敗れた。

　カールスパックラーはC.ブラウン調教師が管理するロペデヴェガ産駒の4歳牡馬で、前走のフォースターデイヴハンデキャップに続く2度目のG1制覇。重賞は7月のG3ケルソステークスから3連勝で通算5勝目とした。

　この勝利によりカールスパックラーはブリーダーズカップマイルの優先出走権を獲得。米競馬メディア『drf.com』は、同馬と2着のモアザンルックス陣営に参戦の意思があると報じている。