チャリンが英G1クイーンエリザベス2世Sを完勝、マイルCS遠征は今月中に判断へ

2024年10月20日 13:45

 現地19日、英アスコット競馬場で行われたクイーンエリザベス2世ステークス(3歳以上、芝8ハロン)は、1番人気のチャリンが残り2ハロンから手応え良く抜け出して昨年の2着馬ファクトゥールシュヴァル(3番人気)を迎え撃ち、ゴール前で2馬身突き放す完勝劇を演じた。

 先頭から2馬身圏内で2番人気タムファナらと2列目に並んだチャリンは、鞍上の手が動きはじめたタムファナらを尻目に残り2ハロンから持ったままの手応えで先頭へ。後列から進出したファクトゥールシュヴァルの接近を受けてようやく追い出され、1ハロンほどの叩き合いから最後はねじ伏せるように突き放した。

 さらに4馬身1/4差の3着にタムファナが粘り込み、逃げたヘンリーロングフェロー(4番人気)は勝ち馬から14馬身余り離されて7着に沈んだ。

 R.ヴェリアン調教師が管理するダークエンジェル産駒の4歳牡馬チャリンは、8月のジャックルマロワ賞に続く3度目のG1制覇。今年は初戦から7戦5勝(2着2回)、重賞は2歳時と合わせて通算5勝目とした。

 英競馬メディア『racingtv.com』によると、ヴェリアン師はチャリンの今後について既に発表済みの年内引退とフランスでの種牡馬入りを改めて明言。その一方で登録のあるマイルチャンピオンシップ遠征について意欲も見せており、オーナーたちと相談の上で10日後を目途に可否を判断するとコメントしている。