米G1を3勝のナショナルトレジャーが引退、スペンドスリフトファームで種牡馬入り

2024年11月08日 12:42

 米G1を3勝の活躍を見せたナショナルトレジャーが引退し、予定どおりスペンドスリフトファームで種牡馬入りすることが発表された。初年度の種付け料は4万ドル(約610万円)になるという。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。

 ナショナルトレジャーはB.バファート厩舎が管理していたクオリティロード産駒の4歳馬。3歳時にクラシックのG1プリークネスステークスを制し、G1ブリーダーズカップダートマイルはハナ差の2着。4歳となった今年は1月にG1ペガサスワールドカップ、6月にG1メトロポリタンハンデキャップを勝ったが、BCダートマイル前に脚部不安を発症して回避を余儀なくされていた。通算成績は15戦4勝。

 スペンドスリフトファームのN.トフィーGMは「この馬はBCジュベナイル(3着)で上位に入るほど早熟で、3歳で米クラシックを制し、今年はペガサスWCやメトロポリタンHのようなプレミアレースで勝つトップクラスの古馬となった。スピードと粘り強さを持ち、並外れた種牡馬としての力と血統を持つ魅力的な馬だ」とナショナルトレジャーに期待を寄せている。