英国で見習い騎手に一斉制裁、追走義務を怠り4人が騎乗停止に

2024年11月20日 13:10

 英リングフィールド競馬場で現地19日に行われたハンデ戦(オールウェザー15ハロン169ヤード)において、一気に4人の騎手を制裁の対象とする違反事象が発生。『attheraces.com』などが報じた。

 見習い騎手によるわずか5頭立ての一戦では、スタート直後からペースが落ち着く中で最低人気(単勝29倍)のサートゥンスタイルが先頭に立ち、特に飛ばした様子もないまま残りの4頭を離していく。その差は中間点で30馬身ほどにも広がったが、後続の鞍上たちが追撃態勢に入ったのは残り4ハロン付近。楽に逃げていたサートゥンスタイルの手応えも十分で、そのままステッキを受けることなく22馬身の大差で逃げ切った。

 このレース内容について、リングフィールド競馬場の当番役員を務める元騎手のF.スウィーニー氏は『Sky Sports Racing』に対して「4人のジョッキーがすべての合理的で許容される措置を講じなかったとみなし、彼らに10日間(の騎乗停止)を科した」「平たくいえば、彼らは判断を誤り、我々は経験の浅い彼らの第一歩となるようにした」と一罰百戒の意味があることを説明している。

 なお、労せず逃げ切りを決めたサートゥンスタイルのT.キャメロン騎手は「前走の彼女は掛かって好きに行ってしまったから、彼女のリズムで行かせたかった」「彼女とのレスリングに巻き込まれたくなかったし、機嫌を損ねないようにしたんだ」と馬任せの道中だったことを明かしている。