R.キング騎乗のアラパホ、豪G1シドニーCをレコードで快勝
2025年04月13日 08:24
豪ランドウィック競馬場で現地12日にG1シドニーカップ(3歳以上、芝3200m)が行われ、R.キング騎乗のアラパホ(8番人気タイ)がゲートを決めて中団に控えると、手応え良く迎えた直線では2.95馬身突き抜けて快勝した。
ハナも切れそうな抜群のスタートを切ったアラパホだが、キング騎手が序盤から中盤にかけて折り合いに専念し、7、8番手まで下げて中間点を通過。終盤にかけて各馬のピッチが上がると馬群の中を手応え良く進出し、直線の残り300mから弾けるように末脚を炸裂させて快勝した。
最後方の20番手で残り600mを迎えた14番人気のウォルサムが馬群の中から2着に追い込み、さらに0.55馬身差の3着にはリバーオブスターズ(8番人気タイ)が2番手追走から粘り込んだ。1番人気のアラルカンセは逃げるも勝ち馬から16.7馬身差の17着に沈んでいる。
アラパホはB.ベイカー調教師が管理するロペデヴェガ産駒の8歳セン馬で、走破時計の3分18秒31はトラックレコード。2023年3月のタンクレッドステークス以来となる2度目のG1制覇(重賞4勝目)としたことに加え、当時は次戦のシドニーCでキング騎手とともに4着に敗れており、人馬で2年越しの雪辱を果たした。
なお、キング騎手は通算7度目のG1制覇で、そのうち3勝はベイカー師の管理馬によるもの。豪競馬メディア『racenet.com.au』によると、キング騎手は「彼は出るべきではないと思われていたレースで何度も勝ってきたし、今日もその一つよ」「3200mについては、皆と同じくらい疑っていたかもしれないし、自信はなかった。でも、皆にいつも言っていることが一つだけあって、あれほど真面目に走る馬には今まで乗ったことがない、彼はとにかく頑張るということなの」と勝因に言及している。
また、ベイカー師は1992年にマイイーグルアイで勝った殿堂入り調教師の父マレー師との親子制覇を達成。「彼は凄く強かったし、今日はレイチェル・キングが素晴らしい騎乗をしてくれた。彼を抑えて、抑えて、抑えて、そして彼が爆発した」とキング騎手の手腕を称賛している。