ブラックキャビアが伯母のネポティズム、2歳G1豪シャンパンSで豪快に追い込み

2025年04月20日 10:29

 G1豪シャンパンステークス(2歳、芝1600m)が現地19日にランドウィック競馬場で行われ、1番人気のネポティズムが最後方の12番手で直線に入ると、大外から豪快に末脚を伸ばして2番人気ウィズインザローに0.13馬身差で競り勝った。

 スタート直後から後方追走となったネポティズムは鞍上に促されながら最終コーナーを迎えると、大外を回って入った直線の残り300m付近でもまだ最後方。しかし、そこから一気に加速し、中団から伸びるウィズインザロー、好位から抜け出した8番人気トゥパカラをゴール寸前で捕らえた。トゥパカラはさらに0.05馬身差の3着に続いている。

 ネポティズムはM,J&W.ホークス調教師が管理するブルータル(父オライリー)産駒の牡馬。デビュー戦のG2トッドマンステークス(3月8日)では3着に終わり、同22日のG1ゴールデンスリッパーステークスは補欠待機のまま除外されたが、2戦目の前走は4月1日のG3T.L.ベイリューハンデキャップで初勝利を挙げていた。

 なお、ネポティズムの母ブリジットは未出走ながら、名牝ブラックキャビアやG1レース4勝で種牡馬としても成功しているオールトゥーハードの半妹という良血。ブラックキャビアの生産者や共同所有したオーナーたちが馬主に名を連ねており、豪競馬メディア『racenet.com.au』は今回の勝利で種牡馬としての将来を確保したと評している。