【QE2世C】スミヨン騎手はゴリアットに手応え「フレッシュな状態」昨年のジャパンCの回顧も
2025年04月20日 17:30
香港のクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル、27日=シャティン)でゴリアット(セン5、F・グラファール)に騎乗するクリストフ・スミヨン騎手(43)が18日、香港ジョッキークラブの公式ユーチューブチャンネルで意気込みを語っている。
スミヨン騎手はまず今回の参戦について、「ジャパンC(6着)の後は香港国際競走やドバイなどの選択肢がありましたが、休養させて、クイーンエリザベス2世Cに出走するというのはグラファール調教師のいいアイデアだったと思います。2000メートルで復帰するのもいいと思います」と前向きに話した。また、昨年のジャパンCの回顧では、「ゴリアットはスタート前にスタンドの大歓声でストレスを感じてしまいました。フランスや英国では経験できませんから。ゲートをゆっくり出てしまい、ペースはこれまでに私が日本で見たことのないくらいの、ものすごいスローペースでした。できるだけ対応しようとしましたが、彼はストライドも大きく、あまり左回りを走っていなかったこともあって、ベストの競馬ができませんでした。今回(シャティン)は右回りなのでもう少しリラックスして走れると思います」と振り返っている。
今回の香港遠征を前に調教で騎乗した感触については「とても良かったですよ。フレッシュな状態です。日本への輸送をこなしているので、香港にも心身ともにいい状態で到着すると思います」と手応えを語り、クイーンエリザベス2世Cについては「(どの馬にもチャンスがある)オープンなメンバーだと思います。いい枠を引いて、スタートを決めて、どういうレースができるかだと思います」と展望。「逃げ馬の後ろにつけるのが理想です。ペースが流れてくれた方がいいですね。ただ、誰もが知っているように香港の競馬は戦略的で、難しいです。最初のコーナーでペースが落ちて、向正面も落ち着きます。私はゴリアット自身の競馬をして、力を発揮できるように努めたいと思います」と語っている。
スミヨン騎手はチャンピオンズデーのG1・3競走すべてに騎乗予定。チェアマンズスプリントプライズはマジックコントロール、チャンピオンズマイルはサンライトパワーに騎乗予定となっているが、それぞれのレースにはカーインライジング、ヴォイッジバブルという本命馬がいるため、「勝つのは簡単ではない」と控えめだった。