現地4日、英ニューマーケット競馬場でG1英1000ギニー（3歳牝馬、芝8ハロン）が行われ、W.ビュイック騎乗のデザートフラワーが無敗でのクラシック制覇を達成した。

　好スタートでハナに立ったデザートフラワーは楽な手応えのまま2つに分かれた馬群の片方を牽引。残り2ハロン手前で各馬がスパートしてからも先頭をキープし、終盤はもう片方の馬群から抜け出したフライトとの追い比べとなったが、これを制して先頭でゴールに飛び込んだ。

　人気薄のフライトは1馬身差の2着と健闘。さらに1馬身差の3着にも伏兵のシマーリングが続き、2番人気のレイクヴィクトリアは見せ場なく6着に沈んで初黒星を喫した。

　C.アップルビー厩舎のナイトオブサンダー産駒デザートフラワーは、2歳時に英G1フィリーズマイルを圧勝するなど4戦4勝。今回はぶっつけでのクラシック参戦だったが、ものともせず無敗をキープした。

　この勝利でデザートフラワーは6月のG1英オークスの最有力候補となり、大手ブックメーカー『パディパワー』では3.5倍の1番人気に。英競馬メディア『At The Races』によると、アップルビー調教師は「1.5マイルをこなせない理由はないと思う。彼女は最後の1ハロンでベストを尽くす馬だ」と距離延長にも自信を見せている。