英ダービー前哨戦のG3チェスターヴァーズ、ランボーンが重賞初制覇

2025年05月09日 10:33

 現地7日、英ダービーの前哨戦にあたるG3チェスターヴァーズ(3歳牡馬・せん馬、芝12.5ハロン)がチェスター競馬場で行われ、R.ムーア騎乗のランボーンが圧倒的な1番人気に応えた。

 前とやや離れた3番手の好位でレースを進めたランボーンは残り3ハロン付近から差を詰めていき、直線では先に抜け出したレイジーグリフを猛追。残り1ハロン過ぎで差し切ると、そのまま1馬身半差の勝利を収めた。

 A.オブライエン厩舎のランボーンはオーストラリア産駒のクールモア所有馬。前走の愛G3バリーサックスステークスでは同厩馬ドラクロワの2着だったが、この重賞初制覇でクラシック戦線に浮上してきた。大手ブックメーカー『ラドブロークス』と『コーラル』は英ダービーでのオッズを26倍までカットしている。

 英競馬メディア『At The Races』によると、クールモアのP.スミス氏はまだ未熟なところがあると認めつつも、「距離延長に対応でき、どんなことでもやってくれるいい馬だ。ダービーにも出られるはず」と語った。

 なお近年のチェスターヴァーズの勝ち馬からは英ダービー馬は出ておらず、最後に英ダービーも制したのは2013年のルーラーオブザワールドとなっている。