ステファノス産駒のバジリナ、優先出走権を獲得してメルボルンC参戦が濃厚に
2025年05月21日 13:00
現地17日、豪フレミントン競馬場で1着馬にメルボルンカップの優先出走権が与えられるリステッドのアンドリュラムズデンステークス(芝2800m)が18頭により争われ、ステファノス産駒のバジリナ(7番人気タイ)が2着に1.25馬身差をつけて快勝した。
内ラチ沿いの後方3番手で最初のコーナーに入ったバジリナは向正面で少し位置を上げ、先頭から12馬身ほどの中団後ろで中間点を通過。最終コーナーに向かって外へ切り替えながら馬群の中を進出すると直線入口では先頭に並び、自身の直前から馬群の中で追い出しを待たされる形になっていた17番人気グレンテイニアスの追撃を振り切った。
バジリナは日本で活躍後にニュージーランドで種牡馬入りしたステファノスの初年度産駒に当たる4歳牝馬。3歳時のG1ケネディオークスでザードジの3着、オーストラリアンオークスでは6着などの実績があるが、明け4歳の今春は大きな着順を続けていた。
豪競馬メディア『racing.com』によると、バジリナは春の冴えない結果を受けて今月初めにはセールに上場されたが、その直前から内容が上向きはじめたため生産者でもあるE.リー&D.ブラウン調教師夫妻の下で現役続行が決定していた。
ブラウン師は管理馬がメルボルンCの出走へ大きく前進したことを「夢にも思わなかった」「勝負になる馬を手にすることは非常に難しい」「しかし、彼女はコンディションさえ良ければいい勝負をできる」と歓喜。「サンダウンカップ(6月1日)に行くつもりだったが(メルボルン)カップに向けて状態を整えるためにやめるよ」「その日までに彼女をできるだけベストのコンディションにするよう、正しい道をたどっていくさ」と意欲を見せている。