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NZで初年度からG1ホース輩出のステファノス、来季の種付け料が倍増

2023年05月10日 13:55

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 日本で現役生活を送った後にニュージーランドで種牡馬入りしたステファノスの種付け料が、これから本格化する来季の繁殖シーズンで1万5000NZドル(約128万円)に設定。今季の7000NZドル(約60万円)から2倍余り増額されることが繋養先のノヴァラパークスタッドから発表された。

 ステファノスの初年度産駒は今季(2022/2023シーズン)からデビューし、牝馬のピニャンが4月のマナワツサイアーズプロデュースステークスでG1制覇。この勝利はステファノス産駒の重賞初制覇であり、自身にとっては現役時代を通じて初のG1タイトルにもなった。

 NZ競馬公式サイトの『loveracing.nz』などによると、ノヴァラパークスタッドを率いるL.ムオロ氏は「サトノアラジンが無敗の2歳馬トウキョウタイクーンや(NZと豪)オークス制覇のペニーウェカを輩出して、今シーズンのニュージーランドでディープインパクトの血が驚異的な結果を生んだことは明白だ」と、ステファノスもディープインパクト産駒であることをアピール。

「(ピニャンの)リサ・ラッタ(調教師)やJ.ドイル(騎手)は、あのレースで彼女は最もタフだったと言った。それこそステファノスが産駒たちに伝えている物で、彼女がマイルやそれ以上へ距離を延ばす来季を楽しみにしているんだ」とピニャンの飛躍に期待している。

 ムオロ氏は「トライアルで先頭ゴールするなど動きの良い馬が何頭かいて、もの凄く気持ちが高ぶっているよ。ステファノスは中距離がベストだったことを思えば、産駒たちが1600m、2000m、そして2400mと延ばしていった時に血統の優位性をイメージできるというものさ」

「歴史を振り返れば、初年度産駒から2歳のG1勝ち馬を輩出した種牡馬は、近年ではマクフィとパーインカントがいるが、どちらも複数のG1ホースを送り出して大成功した。だからステファノスの未来も非常にエキサイティングだね」と、ステファノス産駒の本領発揮はこれからと予見している。