ソーピードアンナが米G2フルールドリスSを完勝、前走惨敗の不安を払しょく
2025年06月29日 13:50
現地28日、米チャーチルダウンズ競馬場で行われたG2フルールドリスステークス(4歳以上牝馬、ダート9ハロン)は、単勝1.35倍の圧倒的人気を集めたソーピードアンナが、逃げる2番人気ロイヤルスパを早めの仕掛けからねじ伏せて完勝した。
5頭そろった発馬からロイヤルスパに並ぶようにして2番手を追走したソーピードアンナは、第3コーナーから動いて余力十分に先頭を奪うと、B.ヘルナンデスJr.騎手の軽い気合いづけだけで3馬身差を開き快勝した。さらに4馬身1/4差の3着には4番人気のタックスドが続いている。
K.マクピーク調教師が管理するファストアンナ(父メダグリアドーロ)産駒のソーピードアンナは通算9度目の重賞制覇。前走のG1ラトロワンヌステークスでは今回より100ヤード短い舞台でまさかの最下位に沈むも、この日は他馬より少なくとも3ポンド(約1.3kg)重いトップハンデを負担して年度代表馬の面目を躍如した。
米競馬メディア『drf.com』によると、マクピーク氏は前走の不可解な敗戦に「前走のことは本当によく分からない」と率直に振り返りつつ「あれは何だったんだろう?と思ったけど、最初のコーナーで競られたことが原因だったと90%思っている」と展開に敗因を求めた。
また、ヘルナンデスJr.騎手は「この牝馬の長所はとても自在性があって何でも上手くやるところさ。彼女はあそこにいただけだよ。唯一にして最大の心配は向正面で彼女が進んでいったことだけど、私はただ邪魔をせず、彼女の好きに走らせておけと自分に言い聞かせ続けていたんだ」と今回のレースを振り返っている。
なお、マクピーク師の話として今後のソーピードアンナはパーソナルエンスンステークス(8月23日)、スピンスターステークス(10月5日)からブリーダーズカップディスタフの連覇を狙うとのこと。