オブライエン調教師の娘がオーナーとして初勝利、弟のドナカ師が管理

2025年07月18日 11:36

 アイルランドの名伯楽、A.オブライエン調教師の娘であるアナ氏が、弟のドナカ調教師に預けた所有馬でオーナーとして記念すべき初勝利を手にした。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』が報じている。

 アナ氏は兄のジョセフ調教師、弟のドナカ師と同様にかつては騎手として活躍。しかし21歳だった2017年に落馬で首や背骨を骨折するなどの重傷を負い、約4年間で通算66勝という短い騎手人生を終えた。

 その落馬事故にあった愛キラーニー競馬場で現地16日に行われた芝8ハロン戦で、スタースパングルドバナー産駒の2歳馬アボーイネームドスージーが3馬身差のデビュー勝ち。このレースはオブライエン家が有力馬をしばしば送り出すことで知られ、父のエイダン師は今年の英ダービー馬ランボーンやG1を4勝しているルクセンブルク、兄のジョセフ師はブリーダーズカップフィリー&メアターフなどを勝ったイリデッサをここから飛躍させた。

 アナ氏はドナカ師に感謝しつつ、「落馬以来、初めてこの競馬場に戻ってきたので、今日がいい日になったのはとてもうれしい」とコメント。ドナカ師も「アナにとっては前回よりもいい経験になったし、オーナーとしての初勝利でもある」と姉を祝福した。

 アボーイネームドスージーはモンジュー産駒の母こそ未出走だが、おじには種牡馬として成功しているメーマス(父アクラメーション)がいる血統馬。陣営は9月の愛G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスへ向かう意欲を見せているという。