米G2ホールオブフェームSで1位入線馬が降着、ルーサーが繰り上がり勝利
2025年08月02日 14:49
現地1日、米サラトガ競馬場でG2ホールオブフェームステークス(3歳、芝8ハロン)が行われ、1位入線のズールーキングダムが進路妨害で降着する事態となった。
6頭立ての5番枠から出たズールーキングダムは第1コーナー手前で内のティズダッシングの進路を妨害。衝突を避けようとしたティズダッシングがさらに内のルーサーの進路を妨害してしまう。
そのままレースは進み、最後の直線で鋭く伸びたズールーキングダムが先行勢を差し切り。1馬身半遅れて、最後方から押し上げてきたルーサーが2位で入線した。
しかしルーサー鞍上のJ.ロザリオ騎手が異議を申し立てた結果、ズールーキングダム鞍上のF.プラ騎手に進路妨害があったとして同馬はティズダッシングより下の4着に降着。ルーサーが1着に繰り上がった。
米競馬メディア『Daily Racing Form』によると、なぜティズダッシング鞍上のJ.カステリャーノ騎手ではなくズールーキングダム鞍上のプラ騎手に責任があると思うのかと問われたロザリオ騎手は「ハビエル(カステリャーノ騎手)はちょうどコーナーにさしかかるところだったが、(プラ騎手が)そこに被せてきた。彼がもう少し(内に寄らずに)とどまっていれば問題なかっただろう」と見解を述べた。
災難を乗り越えて勝利したルーサーはイギリスのC.フェローズ厩舎が管理するフランケル産駒。仏2000ギニー4着、仏ダービー15着と欧州クラシックでは結果を出せなかったが、初の米国遠征だった前走のG1ベルモントダービーで3着に入り、今回が重賞初制覇となった。