2024年のケンタッキーダービー馬ミスティックダンが現地1日、サラトガ競馬場でキャリア初の芝コースでの調教を実施。5ハロンを1分2秒17で駆け抜けた。

　K.マクピーク調教師は「素晴らしい結果だった」と米競馬メディア『Daily Racing Form』にコメント。「ずっと芝で試してみたいと思っていた。ノーザンダンサー系の馬で、フィジカルもバランスも非常にいい。芝を軽快に駆け抜け、楽しんでいるように見えた」と語った。

　ゴールデンセンツ産駒のミスティックダンはここまですべてダートを走り、通算14戦4勝。マクピーク師は昨年のG1ベルモントステークス8着の内容からサラトガ競馬場が不向きだと見ており、同競馬場でのG1ホイットニーステークスとG1ジョッキークラブゴールドカップへの出走に不安を感じていたという。

　マクピーク師は芝レースに挑戦するとすれば、9月6日にケンタッキーダウンズ競馬場で行われる賞金総額250万ドル（約3億7000万円）のG3ミントミリオンズステークス（芝8ハロン）と、10月4日にキーンランド競馬場で行われるG1クールモアターフマイル（芝8ハロン）が選択肢になると述べ、「（11月のG1）ブリーダーズカップマイルに出られるかって？　可能性はあるね」「まだアイデアのひとつではあるが、幸いなことにパートナーたちは前向きだ。種牡馬として新たな価値を与えることにもなると思う」と続けた。