「学びの連続だった」春G1で大穴連発のディー騎手が日本競馬は「何もかも違う」再来日にも意欲

2025年08月11日 13:45

 ニュージーランド出身でオーストラリアのヴィクトリア州(メルボルン)を中心に活躍するマイケル・ディー騎手(29)が初めての来日だった短期免許の2カ月間を振り返った。現地メディア「レーシングコム」が10日、伝えている。

 ディー騎手は4月26日から6月25日までの2カ月間、短期免許で騎乗。「本当に勉強になりました。ここ(オーストラリア)とは何もかもが違います。トレーニング方法、馬場、調教、レース当日、すべてが違います。日本で騎乗するには適応する必要がありました。学びの連続でした。学んだことをこちらで生かせるのかはまだわかりませんが、すぐにわかると思います。私の場合、人脈を築き、彼ら(日本の関係者)に私のことを知ってもらうのに丸2カ月かかりました。次回はもっとうまくいくと思います」と回顧している。

 記事では来年(26年)の同じ時期に再来日したいこと、また、オーストラリアなどに海外に遠征する日本馬に騎乗したいことを意欲的に語っている。「来年も日本に帰ることは私にとってプラスになります。彼らは馬を世界中に送り出し、最高レベルのレースに出走させています。ここ(オーストラリアのメルボルン)だけでなく、ドバイ、ケンタッキー、サウジアラビアにも行きます。彼らはどこにでも遠征します」。ディー騎手はまた、「日本では騎手を人気サッカー選手のように扱います。以前、東京から阪神への移動で飛行機を利用したとき、空港で写真を撮ろうとした人が許可されませんでした。騎手たちが開催に飛行機で向かうときに30人近くの人が空港で写真を撮りたがったため、禁止された時期もありました」とJRAの騎手の人気を紹介している。

 ディー騎手は初来日の今回、日本でのG1初制覇こそならなかったものの、少ない騎乗機会で大穴を連発。NHKマイルCで12番人気チェルビアット、宝塚記念で10番人気ジャスティンパレスをいずれも3着に導き、関係者やファンに強烈な印象を残している。

出典:日刊スポーツ