欧州で勝ち切れないレースが続いているJ.オーウェン厩舎の3歳馬ウィンブルドンホークアイが、北米3歳馬のレースではケンタッキーダービーに次ぐ最高賞金350万ドル（約5億2000万円）のG3ナッシュビルダービー（8月30日、芝10.5ハロン）にL.デットーリ騎手とのコンビで挑むことが分かった。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

　カメコ産駒のウィンブルドンホークアイは、2歳時に英G2ロイヤルロッジステークスを制覇。3歳となった今年は6戦すべて重賞を走っていずれも5着以内、ここ2戦は12ハロンで連続2着と勝ち切れないながらも善戦を続けている。

　オーウェン調教師は米遠征を決めた理由を「グッドウッド（英G3ゴードンS）で2着の後、このレースに招待された。理想的なコースで、彼に合っているだろう」「昨年のべラムジャスタムはゴードンSで好走後にこのレースを勝った。ウィンブルドンホークアイもまさに理想の馬だと思う」と語った。

　さらに同師はデットーリ騎手の起用決定について「フランキーが騎乗できるのは素晴らしいこと。彼はグレドリー家（ウィンブルドンホークアイの馬主）のために多くの成功を収めており、昨年はべラムジャスタムでこのレースを勝っている」「彼がいることは我々にとって大きなプラス材料で、参戦を決めた大きな理由だ」と語り、名手に初めて管理馬を託す喜びを露わにしていた。