​オブライエン師がドラクロワ必勝態勢の構え、愛チャンピオンSでペースメーカー起用を示唆

2025年09月02日 12:15

 A.オブライエン調教師は、現地13日に行われるG1アイリッシュチャンピオンステークスでドラクロワの勝利の可能性を最大限に高めるため、あらゆる手を尽くす構えを見せている。

 ドラクロワは8月の英インターナショナルステークスで、ペースメーカーを起用したライバルのオンブズマンに屈しての2着。オブライエン師は「ああいうことが起こる可能性は覚悟していたし、ペースメーカーに追随するつもりだったが、日本の馬(ダノンデサイル)が(事実上の)先頭に立ったことでレースの流れが変わってしまった」と前走を振り返る。

 その上で同師は「ジョン(オンブズマンを管理するゴスデン調教師)がペースメーカーをつけないなら、こちらが出そうと思う。やり方はいたってシンプル。ペースメーカーを出せばドラクロワがそれに続き、オンブズマンもドラクロワを追いかけることになる」「直線に入ってどうなるかだ。実にシンプルだろう。レースのため、そしてみんなのためにも、勝とうが負けようが引き分けようが、そうなってほしいと思う」と続けた。

 なおオブライエン厩舎はトップクラスの3歳牝馬であるワールも愛チャンピオンSに登録しているが、同師は「ドラクロワが出走できなかった場合の備えとして」の登録であり、順調ならば7日の仏G1ヴェルメイユ賞に行く可能性が非常に高いとしている。