NZのG1プロワジールプレート、クインテッサが直線16番手から鮮烈に追い込み

2025年09月07日 10:49

 ニュージーランドのエラズリー競馬場で現地6日に行われたG1プロワジールプレート(3歳以上、芝1400m)は、12番人気のクインテッサが最後方の16番手追走から直線で大外に持ち出されると、好位の一角から伸びる3番人気ラクリックを目の覚めるような末脚で差し切った(1.5馬身差)。

 15番枠のクインテッサは序盤から鞍上の誘導で殿に控えると、最終コーナーの残り600mから徐々に外へ持ち出される。直線入口でも先頭から7、8馬身ほどの最後方だったが、10頭分以上に広がった馬群のさらに外から飛ぶように末脚を炸裂させ、道中5番手から抜け出したラクリックら15頭を一刀両断に片づけた。

 0.2馬身差の3着に5番人気のトモダチ、これと後方4、5番手で並走していた橋詰大央騎乗の7番人気スターリングエクスプレスがさらに0.2馬身差の4着に続き、1番人気のレガルトはゲートが遅く後方2番手から馬群に突っ込んで追い上げるも6着に敗れた。

 クインテッサはM.ウォーカー&S.バーガーソン調教師が管理するシェイマスアウォード(父スニッツェル)産駒の5歳牝馬で、昨年1月のレヴィンクラシック以来となる2度目のG1制覇。重賞は同8月31日の豪G3コックラムステークスから1年ぶりの4勝目とした。

 なお、プロワジールプレートは昨年までタージノトロフィーの名称で行われており、開催もヘイスティングス競馬場からエラズリー競馬場に移された。ニュージーランド競馬公式の『loveracing.nz』が紹介したコメントで、クインテッサのバーガーソン師は「次のステップにはマイルが合理的だと思う」とし、次走に9月27日のG1ハウデンインシュアランスマイル(昨年までアローフィールドスタッドプレート)を挙げている。