​追加登録のサーランがムーランドロンシャン賞を制す、ゴートゥファースト完敗

2025年09月08日 13:05

 現地7日、仏パリロンシャン競馬場でG1ムーランドロンシャン賞(芝1600m)が行われ、日本から参戦したゴートゥファーストはブービーの11着に敗れた。

 ゴートゥファーストは前半こそ中段で1番人気のアンリマティスをマークする位置にいたが、直線に入って各馬が追い出すとズルズルと後退。見せ場を作ることができずに終わった。

 レースはペースメーカーのセレンゲティを抑えて逃げていたアルカントールが粘るところへザライオンインウィンターが猛追。そこへ中段からサーラン、後方からロザリオンも強襲してゴール前は接戦となり、最後はサーランがこれを制した。

 惜敗続きのロザリオンは今回も短アタマ差の2着まで。さらにクビ差の3着にザライオンインウィンターが続き、アンリマティスは追い比べで遅れを取って5着だった。

 F.グラファール厩舎のサーランはウートンバセット産駒の3歳馬で、アルシャカブレーシングの所有馬。春のG1仏2000ギニーではアンリマティスの9着と完敗だったが前走の仏G3ダフニス賞で重賞初勝利を飾り、今回は追加登録での出走でG1初制覇を果たした。

 競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、グラファール調教師は今後について「もう軟らかい馬場では出走させない。オーナーと話し合った後、馬の調子が良ければブリーダーズカップマイルを目標にするかもしれない。4歳となる来年も現役を続けることになるだろう」と話している。