ビザンチンドリームがフォワ賞制覇、凱旋門賞の有力候補に浮上
2025年09月08日 13:45
現地7日、仏パリロンシャン競馬場で10月のG1凱旋門賞の前哨戦にあたるG2フォワ賞(芝2400m)が行われ、日本から参戦したビザンチンドリームが実績馬のソジーらを抑えて勝利した。
ビザンチンドリームはペースメーカーによって縦長となった馬群で中段からやや後方の6番手に控え、4番手のソジーの真後ろという位置取りに。直線に入ると先に仕掛けたソジーが内ラチ沿いから先行勢の外に持ち出し、ビザンチンドリームもそれにならって馬場の中央寄りに進路を変えながらスパート。
前で粘っていたロスアンゼルスをかわした残り100メートル付近からはビザンチンドリームとソジーが馬体を併せての叩き合いとなり、これを制したビザンチンドリームが半馬身差の勝利を収めた。2着のソジーから2馬身差の3着にアルマカムが続き、ロスアンゼルスはさらにアタマ差の4着に終わった。
坂口智康厩舎のビザンチンドリームはエピファネイア産駒の4歳馬。今年2月のサウジG2レッドシーターフハンデキャップで海外重賞初制覇を果たし、5月のG1天皇賞(春)は2着と3000メートル超の長距離戦で好結果。今回は約4カ月ぶりの実戦で800メートルの距離短縮だったが、それらをものともしなかった。
この結果を受け、各ブックメーカーは凱旋門賞でのオッズをソジーや来週に欧州初戦を控える日本ダービー馬クロワデュノールらと共に10倍前後の3番人気集団の一角に加えた。
レッドシーターフH以来の騎乗だったO.マーフィー騎手は「距離短縮は心配していなかった。今日はハイレベルな相手に勝ったが、本来なら速い馬場向きだ」「理想のコンディションであれば、凱旋門賞ではさらにいい馬になると期待している」と『Sky Sports Racing』にコメントしている。