アヴァンチュールがヴェルメイユ賞で待望のG1初制覇、凱旋門賞1番人気タイに
2025年09月08日 14:20
現地7日、仏パリロンシャン競馬場でG1ヴェルメイユ賞(3歳以上牝馬、芝2400m)が行われ、M.ギュイヨン騎乗のアヴァンチュールが快勝した。
レース序盤はシュルヴィーが逃げ、圧倒的な1番人気のワールは3番手、2番人気のアヴァンチュールは4番手にポジションを定めるが、折り返し前にワールが早くも先頭に上がっていく。
そのままフォルスストレートを抜けて最後の直線に入ると、アヴァンチュールはライバルたちの仕掛けよりやや遅れて400メートル付近からスパート。楽々とワールらをかわして先頭に立つと、残り200メートル過ぎからは独走状態に。後方2番手から追いすがってきたゲゾラも寄せ付けず、1馬身半差をつけてゴールした。
さらに1馬身3/4差の3着争いはベッドタイムストーリーがシュルヴィーにハナ差で先着。直線でまったく伸びなかったワールは勝ち馬から6馬身1/4差の最下位に沈んだ。
C.フェルラン厩舎のアヴァンチュールはシーザスターズ産駒の4歳馬。昨年はヴェルメイユ賞2着後に仏G1凱旋門賞でも2着と健闘。今年は春に仏G3アレフランス賞と仏G2コリーダ賞を連勝し、6月末の仏G1サンクルー大賞でまたも2着。それ以来のレースだったここで待望のG1初制覇を達成した。
この結果を受け、大手ブックメーカー『パディパワー』は凱旋門賞でのアヴァンチュールのオッズを、G1を3連勝中の3歳牝馬ミニーホークと並ぶ1番人気の5倍としている。
フェルラン調教師は『Sky Sports Racing』に対し、「直線に入ると素晴らしい加速を見せてくれたので、とても満足している」とコメント。「私の使命は彼女でG1を勝つことだった。それは達成したので、次は凱旋門賞を目指す。4週間後にはもっと良くなると思うし、彼女はいま好調だ」と語った。