【愛チャンピオンS】「シンエンペラーは1番枠が少し厄介かもしれません」ムーア騎手が見解語る

2025年09月13日 14:25

 右大腿(だいたい)骨の骨折で戦列を離れているクールモアの主戦ジョッキー、ライアン・ムーア騎手(41)が12日、自身がアンバサダーを務める「ワールドプール」(香港ジョッキークラブを中心に構成される世界的な馬券発売グループ)の公式ブログで愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、13日=レパーズタウン)の見解を語った。

 ムーア騎手はまず、自身が騎乗するはずだったドラクロワについて言及。「ドラクロワは英ダービーをのぞけば、素晴らしい年を過ごしています。今年もレパーズタウンで2回勝っているので、コースや距離に不安はありません。エクリプスSを勝って、ペースメーカーに大逃げを許し、不本意なレースだったジャドモント(英インターナショナルS)も2着でした。よく走ったけど、あの日はオンブズマンの加速が彼を上回りました。(コースが)レパーズタウンに戻るのはいいですし、ここではレーティングがトップなので、彼が1番人気になるべきだと思います」と紹介した。

 続いて名前を挙げたのは、英国から参戦するアンマート。「7歳の古馬です。昨年の英チャンピオンSを勝っていて、軟らかい馬場を得意にしています。今年はアスコットとカラでいい走りをして、ここもいい走りを期待できるでしょう。(重馬場が想定される)今回の馬場コンディションだと、アンマートはとてもデンジャラス(危険)な馬だと感じます」と、ドラクロワの強敵として伝えている。

 そして、日本馬シンエンペラーについても言及。「シンエンペラーは昨年のこのレースで3着でしたが、ベストの走りではありませんでした。今年の始動戦のサウジアラビア(ネオムターフC)でいい勝ち方をして、ドバイ(シーマC)は残念な結果でした。1番枠が少し厄介かもしれません。レパーズタウンは内から抜け出すのが難しいので、前に行かざるをえないかもしれません」と最内枠(1番ゲート)になったことを懸念材料に挙げた。

 最後に「ザーランは成長している馬で、ホワイトバーチは時計のかかる馬場だと魅力的ですが、私は上位3頭は実績のある馬たちだと思います」と2頭に触れたものの、あくまで、ドラクロワ、アンマート、シンエンペラーの3頭が中心のレースになるという見解でまとめている。

 今年の愛チャンピオンSには日本から昨年3着のシンエンペラー(牡4、矢作)が2年連続で参戦。今年もJRAの海外馬券発売が行われる。

出典:日刊スポーツ