【凱旋門賞】クロワデュノール北村友一騎手「前哨戦を勝って、いい形で向かえる」決意語る
2025年09月18日 18:27
いざ、凱旋門賞へ。クロワデュノール(牡3、斉藤崇)の手綱を取る北村友一騎手(38)が17日、日本競馬の悲願へ意気込みを語った。同馬初の海外遠征となった前哨戦・プランスドランジュ賞を見事に勝利し、自身はいったん帰国。10月5日にパリロンシャン競馬場で行われる本番・凱旋門賞(G1、芝2400メートル)へ、思いを新たにした。
栗東トレセンは祝福の嵐だった。調教の合間に多くの騎手、調教師から「おめでとう」と絶え間なく声をかけられた。報道陣の取材も続々と行われ、テレビカメラ5台の前でインタビューをこなした。
「日本ダービー馬とともに前哨戦を勝って、いい形で凱旋門賞に向かえる。本当にありがたいことだなと感じます」
収穫の多い一戦だった。初めての海外遠征、休み明けなどが影響し、レース前は肉体面、精神面ともに完調手前の状態だった。
「体が整っておらず、メンタル的にも苦しいところが出た部分もあると思います。向こう(フランス)で、自分自身でうまく調整できませんでした。それでも勝ち切るんですから。すごいと思いました」
人馬ともヨーロッパの競馬を肌で感じ、パリロンシャン競馬場の雰囲気、コース形態も把握した。状態面だけでなく、本番へいろんな上積みがある。「距離延長も問題ないし、パリロンシャン競馬場の上り、下りのあるコースも味方につけられると思います」。確かな手応えをつかんで臨む大一番が待ち遠しい。【藤本真育】