カルパナを完封したジアヴェロット、凱旋門賞の出否は直前まで保留

2025年09月24日 12:35

 前走の英G3セプテンバーステークスで凱旋門賞の前売り1番人気だったカルパナを完封し、今後の動向が注目を集めるジアヴェロットについて、M.ボッティ調教師が凱旋門賞の出否を直前まで保留する方針と明かした。英競馬メディア『racingtv.com』などが報じている。

 ボッティ師はセプテンバーSのレース後にジアヴェロットは速い馬場向きで、例年の傾向からそれを期待できない凱旋門賞に出走させることには否定的だったが、現時点で出走も可能なように調教しているとのこと。その上で「凱旋門賞のような大レースが重要なことは承知しているが、出走を決めるのであれば、それは彼が単なる数字ではなく、それ相当のレースをしてくれると思う時だけだ」と慎重な姿勢を崩していない。

 その一方で「20年に一度くらいは良い馬場になるかもしれない。私はオーナーたちに、あまりエキサイトしすぎることなく、まだ何も計画しないでほしいと言ったが、ケンプトン(セプテンバーS)後の回復具合も良く、好状態を保っているし、天気予報を見ながら何が起こるか見ていくだけだよ」と出走の可能性にも含みを持たせた。

 そして「彼は(凱旋門賞に)予備登録してある。私ではなくオーナーたちのレーシングマネージャーが決めたから彼の手柄さ。何が起こるかわからないから彼を登録するべきだと彼が言ったんだ」「とくに我々やオーナーたちにとって、凱旋門賞の出走馬を持つなど長い間に1回あるかだ」と最後まで少ないチャンスを探っていくとしている。

 ボッティ師はジアヴェロットの大目標が香港ヴァーズであることに変わりはなく、その前に1走させるなら凱旋門賞の前日のカンバーロッジステークスも選択肢に挙げて「フランスがソフトで英国がグッドなら、土曜日にアスコット(カンバーロッジS)で彼を走らせる方が理にかなっているのではないかな」と続けた。