【凱旋門賞】「防水の靴がぐちゃぐちゃ」アロヒアリイ田中博師が現地の芝の感触を伝える

2025年09月24日 18:10

 凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月5日=パリロンシャン)に出走を予定するアロヒアリイ(牡3、田中博)について、田中博康調教師(39)が24日、美浦トレセンで現状を明かした。

 現地前哨戦のギヨームドルナノ賞を勝利。15日には本番の舞台パリロンシャン競馬場をスクーリングし、23日には滞在先のシャンティイで1週前追い切りを終えた。田中博師は「動きは前回と比べてすごく良くなっています。先週(2週前)はリズムが悪かった。競馬を使ってから気も入ったのと、馬がパンとしちゃったので、ちょっと心身のバランスが取れていなくて、走行中のリズムが取りづらかったです。ただ、そのあたりも体幹が強くなった上で少しずつ戻ってきているので、少し走りやすくなったのかなと思います」と好感触を伝えた。

 やはり懸念は数々の日本馬が苦しんだ現地の馬場。田中博師をはじめスタッフ陣でパリロンシャン競馬場のターフを実際に歩いた。田中博師は「防水の靴を履いていきましたが、本当にぐちゃぐちゃでした。競馬を使った後で悪くなっていましたし、とにかく重い。直線は大丈夫でした。そこまではしっかりとしたヨーロッパの馬場だなという印象でした」と肌で違いを実感した。「(1週前追い切りは)本来もうちょっと馬場が悪い中で、とは思っていました。結局は雨が降らなくて、そんなに重たい馬場にはならなかったので。正直馬場への適応は分からない部分はあります。ただ、調教場はすごくいいところを使わせていただいて、いい変化はあったと思います。おおむねやりたいことはできたかなと思います。これで回復具合を見て、残り10日ちょっとの過ごし方を考えていきたいです」と決戦に備えた。

出典:日刊スポーツ