【凱旋門賞】「普通、凱旋門賞を勝つ馬は前哨戦を楽勝します」ファーブル師が挙げたライバルは?

2025年09月30日 15:25

 凱旋門賞を史上最多8勝している地元フランスの名伯楽、アンドレ・ファーブル(79)は29日、英国の競馬番組の名物司会者ニック・ラック氏の「デイリー・ポッドキャスト」に電話出演し、凱旋門賞に出走予定のソジー(牡4)、クアリフィカー(牡3)、本番で強敵になるライバル候補について語った。

 ファーブル師はソジーについて、「(2走前の)サンダウン(エクリプスS)はひどかったけど、ロンシャン(フォワ賞2着)の走りは良かったです。サンダウンの後に長い休みがあったし、古馬で大型馬なのでフォワ賞を使う必要がありました」と前哨戦を終えての感触を語った。

 ニエル賞を勝ったクアリフィカーについては「典型的なロペデヴェガ産駒で、普段はのんびりしていて、調教も動きません。2400メートル、それから軟らかい馬場で良くなるとずっと言ってきました。彼は今年のこの距離ではフランスで最も強い馬です」と紹介。

 ただ、凱旋門賞へ向けた期待度を問われると、「普通、凱旋門賞を勝つような馬はプレップレース(前哨戦)を楽勝します。クアリフィカーはどうですか。不利はありました。ただ、彼は3馬身差で勝ったわけではなく、首差(短首差)の勝利ですよね」と冷静に評価し、続けて、「トライアル競走で唯一楽勝だったのが、ヴェルメイユ賞のアヴァンチュールです。彼女はパリロンシャン競馬場で実績があるし、昨年の凱旋門賞は2着でした。今年の成績もいい。ですから、私は彼女が強敵(ワントゥビート)だと思います」とライバルに挙げている。

出典:日刊スポーツ