アイルオブジュラは復帰戦で完敗も、スコット師は今後の中東遠征へ手応え
2025年10月01日 13:51
現地9月26日に英ニューマーケット競馬場でゴドルフィンステークス(リステッド、芝12ハロン)が行われ、昨年6月のG2ハードウィックステークスを圧勝したアイルオブジュラが1年3カ月ぶりに実戦復帰。伏兵に7馬身差をつけられて敗れるも、7頭立ての3番人気で2着を確保した。
アイルオブジュラは久々の実戦ながら折り合いもつき、先頭から2馬身少々の4番手をキープ。残り2ハロン地点では先頭に抜け出す形を作ったが、道中で並走していた最低人気のライオンズプライドに突き放されて万事休す。それでも最後方から伸びる1番人気バイザブックには1馬身差で競り勝った。
英競馬メディア『attheraces.com』などによると、アイルオブジュラのG.スコット調教師は結果こそ完敗だったものの「とてもとてもハッピーだ」「ビリー(ロックネイン騎手)は外で追い通しだったが、競争に加わるとかつてのアイルオブジュラが見えた」と内容に喜び、この後に問題がなければ当初の予定通りバーレーンインターナショナルトロフィーへ向かうとコメントした。
また、最低人気ながら圧勝のライオンズプライドはJ&T.ゴスデン調教師が管理するロアリングライオン産駒の5歳セン馬で、クラックスマンなどで知られるA.オッペンハイマー氏の所有。これまで重賞勝ちはないものの、昨年のG3セプテンバーステークスではカルパナに4馬身3/4差の2着があり、それを最後に去勢されて今年はまだ2戦目だった。
J.ゴスデン師は「彼は長く休養していたが能力は非常にあった」「善戦はするだろうと思っていたが、あれほどの勝ち方をするとはね」と驚いたような反応。同馬が夏場のような速めの馬場を好むとし、今後は冬場のオールウェザー戦か、招待を受けられれば中東遠征も視野に入れると話している。