DATA SEARCH

競馬データ検索

データ検索

データ
TOPへ
ゴールデンホーン(Golden Horn)

  • ゴールデンホーン

    Photo by Getty Images

プロフィール

一つの出会いや縁が人生を大きく変えることがある。現代の競馬において名手の賞賛を欲しいままにしてきたL.デットーリにとって、ゴールデンホーンとの出会いは黄昏を迎えようとしていた栄光のキャリアに再び陽を昇らせるものとなった。

ゴールデンホーンはデビアス社をダイヤモンド取引の世界最王手に成長させたオッペンハイマー家の自家生産で、牡馬を売却する独自の方針により一度はセールに上場されるも主取りとなり、そのままJ.ゴスデン厩舎からデビューすることになった。

2歳の10月末にW.ビュイックの手綱で初陣を飾ったゴールデンホーンは、明け3歳初戦をデットーリの騎乗で2連勝。続く英ダービー前哨戦のダンテSでは再びビュイックに鞍上を戻してデットーリ騎乗の僚馬ジャックホブスを下し、無傷の3連勝でダービー戦線に大きく浮上する。馬主のA.オッペンハイマー氏はゴールデンホーンのクラシック登録をしていなかったため、7万5000ポンド(当時の為替レートで約1400万円)もの追加登録料を支払い出走に踏み切った。

そして、この決定がデットーリの騎手人生に大きな影響を及ぼす。ゴドルフィンの主戦として20年にわたりキャリアを築き上げてきたデットーリだが、2012年2~3月にかけ、ゴドルフィンは当時19歳で英ダービーを制したM.バルザローナ、イギリス平地リーディング上位のS. デソウサとも専属騎乗契約を行い、デットーリとの3名体制で次期シーズンに備えると表明。40代を迎えてゴドルフィンの主戦騎手とはいえなくなったデットーリは、凱旋門賞ではライバルであるA.オブライエン陣営のキャメロットに騎乗するなど、ゴドルフィンとの契約解消が近いことを予感させるような騎乗馬の選択を増やしていく。そして同年10月にはゴドルフィンとの専属契約解除となり、フリーに。もはや主戦騎手ではないという心理的重圧から逃れるために薬物に頼るようになり(本人談)、同年9月に行われた凱旋門前哨戦騎乗のために訪れたフランスでのドーピング検査で禁止薬物が検出。同年11月には半年間の騎乗停止処分が科せられるほどであったという。その後はアルシャカブレーシングと契約して再出発を図ったものの、往時の輝きを取り戻せないまま騎手生活の晩年を思わせる姿に落ち着こうとしていた。

本来なら、ダービーでもゴールデンホーンの鞍上はビュイックのはずだったが、ダンテS後にゴドルフィンがジャックホブスの所有権の一部を購入。その結果、英国における主戦となっていたビュイックとデットーリの騎乗馬が入れ替わる形になった。こうして4年ぶりに英ダービーの舞台に戻ってきたデットーリは、1番人気に推されたゴールデンホーンを馬群の後方に収めると、先に抜け出したジャックホブスを残り1ハロンで差し切り完勝。皮肉なことに、袂を分かったゴドルフィンの判断がアシストになった。

ゴールデンホーンは次戦のエクリプスSで初対戦の古馬たちを問題にせず逃げ切る一方、3番手を追走した英インターナショナルSは2番手から抜け出した伏兵アラビアンクイーンの粘り腰にクビ差の2着と不覚を取ってしまう。それでも、アイリッシュチャンピオンSでは審議の対象となりながらも巻き返しに成功。英ダービーと同様に追加登録料を払って凱旋門賞に出走する運びとなった。

凱旋門賞の主役はデットーリの手綱でヴェルメイユ賞を勝ったこともあり、史上初の3連覇を狙うトレヴ。2番人気のゴールデンホーンは外寄りの枠で戦況は不利と思われたが、ここでデットーリは一計を講じる。ゴールデンホーンはスタート後に馬群から離れて直進。ペースが落ち着くタイミングを見計らって集団に寄り、2番手に収まってじっくりと脚を溜めた。これで主導権を握ると上がり勝負に持ち込み、押し寄せる後続を突き放す完勝劇。中団追走のトレヴを4着に封じる神業的な走りで主役の座を物の見事に奪い取ってみせた。

ゴールデンホーンは次戦のBCターフを最後に引退し、カルティエ賞年度代表馬と最優秀3歳牡馬の勲章とともに種牡馬入りを果たした。また、英ダービーと凱旋門賞の欧州最高峰で健在をアピールしたデットーリは、オッペンハイマー氏が所有するクラックスマン(2017年カルティエ賞最優秀3歳牡馬)や凱旋門賞連覇のエネイブル、長距離王ストラディバリウスなど、ゴスデン師の管理馬とともに完全復活を果たしたのだった。

基本情報

生年 2012
性別
毛色 鹿毛
Cape Cross
Fleche d'Or
母父 Dubai Destination
調教師 J.ゴスデン
生産者 Hascombe Stud
馬主 アンソニー・オッペンハイマー
通算成績 9戦7勝[7-2-0-0]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
2015/10/31 キーンランド ブリーダーズカップターフ(G1) 2 L.デットーリ 2400
2015/10/04 ロンシャン 凱旋門賞(G1) 1 L.デットーリ 2400
2015/09/12 レパーズタウン アイリッシュチャンピオンステークス(G1) 1 L.デットーリ 2000 稍重
2015/08/19 ヨーク 英インターナショナルステークス(G1) 2 L.デットーリ 2080 稍重
2015/07/04 サンダウン エクリプスステークス(G1) 1 L.デットーリ 2010
2015/06/06 エプソム 英ダービー(G1) 1 L.デットーリ 2410
2015/05/14 ヨーク ダンテステークス(G2) 1 W.ビュイック 2080
2015/04/15 ニューマーケット フェイルデンステークス(L) 1 L.デットーリ 1800
2014/10/29 ノッティンガム 未勝利戦 1 W.ビュイック 1600 稍重

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 2 0 0 0 2 100% 100% 100%
1801m~2100m 3 1 0 0 4 75% 100% 100%
2101m~ 2 1 0 0 3 67% 100% 100%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 5 1 0 0 6 83% 100% 100%
稍重馬場 2 1 0 0 3 67% 100% 100%
重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
不良馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%